議 長:カナダ
副議長:オーストラリア
太陽光、地熱、風力、水力(大規模及び小規模)、潮汐といった再生可能エネルギーは、温室効果ガス(GHG)をほとんど排出することなく電力を供給できる。分散型電源も埋立地メタンを利用しました発電等により、排出量を大きく削減させ、コストや電力網効率を向上させることができる。再生可能エネルギーや分散型技術を広範に普及させることは、エネルギー供給の多様化や、特に遠隔地やグリッド境界地域におけるエネルギー安全保障の向上、燃料リスクの軽減に貢献し得る。また、これらのエネルギー資源や分散型電源技術は、中・小規模な利用に理想的エネルギーサービスへのアクセス改善させ、雇用機会の増加、大気の質や環境衛生の向上であり、貧困対策にも役立つ可能性がある。多くの再生可能エネルギー技術の新しい特長として、コスト競争力、技術的選択肢の認識、断続性及び電力貯蔵の必要性等、これらの技術の利用に対する市場及び技術上の障害の可能性が指摘されている。多くのパートナーシップ参加国では、現在、再生可能エネルギーの広範な利用を拡大するため、こうしました障壁の解決に取り組む作業が行われている。システム設計やグリッドオペレーション等、技術設計における進歩により、分散型公益事業の資金的実現可能性が実証されつつある。更に、バイオディーゼルやエタノールといった代替燃料も将来的に大きな環境利益をもたらす可能性がある。これらの代替燃料も同様にコスト競争力を持ち、大規模な普及が可能になりつつある。このタスクフォースは、このような最も有望な技術や用途について、とりわけ、再生可能エネルギーや分散型電源用途がコスト競争力を持ちうる農村部、遠隔地及び都市近郊部における応用に焦点を当てる。
| パートナーシップ諸国における再生可能エネルギーや分散型電源技術の実証及び普及を促進する。 | |
| 各国の開発上のニーズや再生可能エネルギーや分散型電源技術、システム、実施方法を展開する機会を特定するとともに、農村部、遠隔地及び都市近郊部での応用を含め、広範な展開を可能にするために必要な環境も明らかにする。 | |
| 本パートナーシップの目標とする経済発展と気候課題に貢献する分散型エネルギーシステムの資金的及び工学的利点を列挙する。 | |
| 再生可能エネルギー技術の研究開発、実施に関し、本パートナーシップ参加国同士の協力関係を促進する、これには、再生可能資源の特定、風力予測、エネルギー貯蔵技術等の支援措置も含める。 | |
| 農村部及び都市近郊部の経済開発や貧困緩和を支援するため、再生可能エネルギー及び分散型電源技術を普及する共同プロジェクトを支援する。 | |
| パートナー諸国がそれぞれの固有の必要性において、再生可能エネルギーや分散型電源の適用可能性を評価することが可能となるような潜在的プロジェクトを特定する。 |
| アクションプラン | タスクフォースの概要(2008年度) | ||
| 再生可能エネルギー及び分散型電源タスクフォース ※APPオリジナルホームページ:英語 | |||
| 番号 | タイトル | 概要 |
|---|---|---|
| RDG-06-1 | 超高効率太陽光発電所の設置に向けた臨界集光量の構築 | 超高効率集光型太陽光発電システムの建設。総容量1GWを超える、24億豪ドル(約21億USD)の超大型プロジェクト。 |
| RDG-06-2 | PEM燃料電池による発電の商業的実証 | 2kWの小型燃料電池を他の燃焼型小型エンジンによる発電装置と結びつけた地方電化。【中止】 |
| RDG-06-3 | 環境的に持続可能なエネルギー・水道事業のためのバイオ燃料の推進 | 灌漑用ポンプを運用改善による省エネ化と、これによる電力消費の効率化及び水力資源の保全。【中止】 |
| RDG-06-4 | APPメガ級太陽光プロジェクト | 100MWを超える大規模太陽光発電システムの建設。 |
| RDG-06-5 | コークス炉ガス利用CHPシステムの中国における展開 | 石炭ガス化によるCHPプラントの建設。 |
| RDG-06-6 | 中国とインドにおける再生可能エネルギーの地方事業拠点 | 小型バイオマス発電(GE)を用いた地方電化の推進。 |
| RDG-06-7 | 化石燃料及びバイオマス燃料を使用した産業、社会施設、地域エネルギー向け高効率CHPの普及円滑化 | バイオマスを用いた高効率CHPプラントに関する啓蒙活動と地方電化への応用。 |
| RDG-06-8 | 中国における有望な地熱エネルギープロジェクトの特定 | 大型地熱発電プロジェクトの発掘、探査、掘削作業の実施。 |
| RDG-06-9 | パートナーシップ内の途上国における再生可能エネルギーの受け入れに対する制度的障害の分析 | 途上国における再生可能エネルギー促進への法規制における障害を調査し、改善提案を作成し、これに基づきワークショップを開催。 |
| RDG-06-10 | クリーン技術の投資、開発および普及に関するオーストラリア・インド間の障害 | 再生可能エネルギーの普及促進に対する障害を調査し、これを取り除きインドと豪州との間の再生可能エネルギーに関する協力を促進。【終了】 |
| RDG-06-11 | アジア太平洋地域におけるREDGの経済指標の開発 | 既存の様々な再生可能エネルギー技術、分散型電源技術に対し様々な観点からの経済性を評価し、プロジェクトの優先順位付けや選定を行う際の指標を作成する。【中止】 |
| RDG-06-12 | 再生可能エネルギーの普及促進の枠組みの創出 | 再生可能エネルギー資源量のマップ、情報システムの作成。 |
| RDG-06-13 | 中国とインドにおける再生可能エネルギーの高品質な訓練プログラム | 中国にて再生可能エネルギーに関するトレーニング請負機関を設立、再生可能エネルギーの技術教育を集中して実施;.インドの地方都市にて再生可能エネルギー全般に関するキャパビルプロジェクトを5年間実施。 |
| RDG-06-14 | ニューサウスウェールズ大学における太陽光発電・太陽エネルギー工学の国際奨学金制度 | 再生可能エネルギーの分野において中国の学部学生を豪州NSW大学がを受けいれ。主に太陽光発電の分野で大学レベル研修を実施。 |
| RDG-06-15 | 再生可能エネルギー奨励政策および措置のための能力開発 | 日本あるいはAPPホスト国へ招聘、トレーニングセミナーを開催、人材育成を通して制度構築を支援。 |
| RDG-06-16 | 再生可能エネルギーを利用した「スマートエネルギーソリューション」のFS及び開発 | 分散型電源を成功させるに必要なマイクログリッドの安定に向けた最適な需給バランスを研究。 |
| RDG-06-17 | アジア太平洋地域における輸送用バイオディーゼルの拡大計画に関する研究 | バイオディーゼルの標準化とその性質向上への障害についての調査。さらに普及のための実証研究やインフラに関する経験を共有。【中止】 |
| RDG-06-18 | 再生可能エネルギーの市場開発 | 燃料電池、マイクロタービン、小型バイオマスコジェネ、太陽光、廃棄物などを用いた再生可能エネルギーの潜在的活用方法を調査。 |
| RDG-06-19 | パートナー国における水力発電に関する官民パートナーシップ | 水力促進に対する障害の調査と優先サイトの発掘。 |
| RDG-06-20 | インドにおける水素内燃機関を利用した分散型発電の商業化 | 燃料電池(0.2MW程度)を用いた分散型発電システムを商業化し、最終的には2MW燃料電池を目指す。【中止】 |
| RDG-06-21 | 発電および輸送用途のためのソーラー改質燃料の実証 | 太陽熱利用によるメタンとCO2からの合成ガスや合成燃料(DMEなど)への応用。 |
| RDG-06-22 | 分散型発電のための柔軟性のあるバイオマスガス化技術 | 新型バイオマスガス化技術の分散型電源への応用--技術の実証と商業化モデル事業。 |
| RDG-06-23 | 太陽光発電線形コンセントレータシステム | 線形集光型太陽熱・発電ハイブリッド技術の実証モデル事業。 |
| RDG-06-24 | 色素増感太陽電池のための材料およびインターフェース工学技術の開発 | 色素増感型太陽光発電セルの効率向上に向けた材料と、技術の開発。【中止】 |
| RDG-07-25 | 太陽・バイオマスのハイブリッド型冷却・発電システムの設計及び開発 | 遠隔地、無電化村等における電力及び冷却エネルギー需要に対応し、空調、冷蔵庫等向けに既存の再生可能エネルギー技術(太陽熱、バイオマス等)を用いた冷熱装置の促進について検討。 |
| RDG-07-26 | 食塩水中微細藻類を用いた統合的生産プロセス | バイオディーゼル生産の原材料として安定した微細藻類オイルの生産のための総合的なプロセスの、技術的、経済的実現の可能性を実証。 |
| RDG-07-27 | 遠隔地における小規模風力発電タービン | 電力系統及び系統への連系点から離れた発電システムとしての、信頼性・経済性の高い小規模風力発電タービンの研究開発。運用ノウハウの改善、システムコストの削減策、強風下でのタービンの運転試験、安全手順の整備等の検討。 |
| RDG-08-28 | 再生可能エネルギーを利用したビジネスモデルによる経済格差の緩和 | インドのMadhya Pradesh州及びとOrissa州にてバイオマスガス化システムのビジネス普及モデルを開発し、経済性の観点から実証を行い、小規模企業の立ち上げ及び雇用の拡大を図る。 |
| RDG-08-29 | 小規模スマートグリッドの普及促進 | 韓国・日本によるスマートエネルギープロジェクト(RDG-06-16)の成果を共有をする形で、2008年にまず豪州にパイロットシステムを導入し、その実証結果をふまえ、2009年にTERIとの共同によりインドで導入。 |
| RDG-08-30 | インドにおける分散型発電向け再生可能エネルギーの商業化促進 | インドで民生用PVシステムの販売網とその促進と為のファイナンスのシステムを開発。3年で1MW供給を目指し現地でのPVシステムの組立や維持管理システムを確立。地域は主にインド・カルナタカ州。 |
| RDG-08-31 | 再生可能エネルギーを利用した過疎地の最適電化モデルに関する普及実施協力 | 豪州及びインドにおける辺境地域への最適電化システムを調査し、村落共同体レベルでの太陽光発電システムまたは他の再生可能エネルギーシステムのモデルを検証。 |
| RDG-08-32 | 系統連系型再生可能エネルギー及び分散型電源に関する米印協力 | 再生可能エネルギーの割合の高いインドの州(Andhra Pradesh、Tamil Nadu等)にて系統連系に関するワークショップ、研修、ハンドブックの作成等を通じた技術移転を行う。 |
| RDG-08-33 | PEMFC燃料電池による10kW発電システムの開発・応用 | 中国企業及び米国企業が共同で開発した低コストの第三世代小型PEMFCの商業化。生産目標年10MW。 |
| RDG-08-34 | 中国における小規模ガスタービン技術(GE10)の組立・製造の地方展開 | 小規模ガスタービン(GE10)の中国における生産拠点を調査、GE10の生産、利用、その地方展開を目指した調査。GE10はコークス炉ガスや炭層メタンの有効利用に適しており、分散型電源の促進と大気汚染軽減への貢献が期待される。 |
| RDG-08-35 | 2010万博に向けた燃料電池自動車ROEWEの設計・製造・実証に関する上海自動車産業・GM協力 | 上海万博(2010年)に向けた燃料電池自動車の実証プロジェクト。米国GM(E-Flex技術、Voltコンセプトカー)と上海自動車産業グループがROEWEモデルとして共同研究を実施。上海自動車グループがGMへ設計、生産を委託。 |
| RDG-08-36 | コークス炉ガス(COG)を利用した熱電併給プラント | 中国で豊富に発生し、現在は大半が未利用となっているCOGを利用し、分散型コジェネシステムを実証。 |
| RDG-08-37 | PVモジュールの信頼性に関する米中技術交流 | PVモジュールの信頼性を高めるためのR&D及び品質管理について技術交流を実施。中国の製造業者や認証関連の専門家に対し米国が国立研究所、大学等における技術的知見を提供。 |